シン・ゴジラと’84ゴジラ

どうせ誰にも理解されない文章だけど’84ゴジラを貶されるのはイラつくので書いた文。

’84ゴジラは初代ゴジラのリブートを狙った作品で、VS○○ではない、純粋に日本VSゴジラの話である。タイトルも超シンプルに「ゴジラ」である。
ホラー映画的な演出から始まり、「ゴジラはヤバい」っていう印象を執拗に植え付けてくる。

シン・ゴジラにいくつか引用されているシチュエーションがあると思われる。
・海から始まる
・漂流船
・ゴジラしか「怪獣」が出てこない
・会議
・総理大臣の苦悩
・海岸線の守備
・経口摂取攻撃
・ゴジラの弾切れからの再起動
・都内に核を落とされるのを阻止
・謎の科学者がインディーズで謎技術を開発
・最終的に「日本」が勝利する

’84ゴジラは批判が多いという事だが、自分は大好きである。

フナムシが変化したやつキモいし、ルンペンなら災害状況下でもメシ食いたいだろうし、マスコミであれば何が対象でも取材したいだろうし、ゴジラの上陸ルートやそれに基づく自衛隊の海岸線の守備、対ゴジラ兵器スーパーXを極秘に開発していた日本に感動したし、非核三原則をきっちり守らせる日本政府だし、新幹線は戒厳令下で走らせねーだろ!(これは認める)。

シン・ゴジラにおいては上記の’84ゴジラ(とVSビオランテや他の怪獣映画)でやりきれなかっただろう事や説明不足だった処はかなり網羅されており、無理チート部分は矢口、東の異常な判断の速さ、花森の豪胆、カヨコの協力あたりくらいかと思われる(あくまで映画として)。

他は諸々のディザスター系や未知の敵系と違い「どの様に現実的に対処するか」が強調されていると思う。

そしてこれは「映画」なので、本当の現実(3.11で起こった事)に即してどうのこうの言うのは稚拙である。あくまでオマージュや引用想定であり、現実と虚構の区別がついていない輩は無駄に叫ぶ。恐らくはそれも狙っているのかもしれない。「現実vs虚構」とするところとか。そもそもゴジラは「人災」から発生したものであり、地震みたいな天災では無い。

ともあれゴジラの激烈な圧倒感、そして新幹線と自衛隊と日本が大活躍する本作品は非常に観ていてスカっとするもので、ラストカットはまぁオタ向けサービスなのかな…くらい。

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