ウルヴァリン:SAMURAIとは一体なんだったのか?
ここまでウルヴァリンの「爪」と「再生」、「凶暴性」「攻撃力」「ツンデレ」にこだわった描写は無かったのではないだろうか。
ウルヴァリン愛が濃い。しかし本当にウルヴァリン:SAMURAIとは本当に一体なんの冗談だったのだろうか…。
エグゼビアはボケが進行してて恐らく他のメンバーは死んだか行方不明(冒頭の墓場のシーンで一つの墓石だけ「PETER」とあったが、アポカリプスで超活躍のクィックシルバーの事だろうか?)。
ウルヴァリンがミュータント的にはFalloutな世界をボケ老人と高火力キッズと共に、あるかどうかも定かではない「EDEN」を目指すロードムービー。道中ツンデレ全開、人と関わり安らぎを得て、そして奪われる、しかし最後に本当に欲しかった形の愛を掴んで、死ぬ。マジで泣ける。
「レオン」となぞらえるのはちょっと違うと思っている。
それは、最初からウルヴァリンとローラ(そういえばX-23?)は通じ合っていると思ったから。
それを認めたくないウルヴァリン(失うのが怖い)と、それを認めさせたいローラって感じを受ける。
そもそもローラは常々ウルヴァリンの事を聞かされていた筈なので、疑似父親認識は最初からあると思うが。
で、バトルの方は爪が伸びきらないし再生もおぼつかないウルヴァリンvsほぼパーフェクトな出来の新生Weapon XことX-24が非常にいい。
不死身が終わりかけvs不死身MAXが戦う事の絶望感が素晴らしかった。
またウルヴァリンとローラの共闘は胸熱。
ラスト近辺、人造ミュータントの子供達に寝ているうちに髭をウルヴァリンカットにされてしまう所、凄く良かった。
コミックの中の存在であったウルヴァリンはまた、エデンを信じたローラ・子供達の希望だったし、実際にウルヴァリンムーブを(ドーピングの上だが)しっかり決めてくれる。
ローラが最後、ウルヴァリンの墓に立てられている☩をXに変え、終わる。Weapon X またはX-MENへの畏敬の念かあるいは安らかに眠れなのか。
マーベル映画でおなじみのエンドロール後に「何も無い」。
これで、この世代のX-MENは完全に終わったのだなと。
次作X-MENはアポカリプスの続きになるんだろうが、ヒューのウルヴァリンはデッドプール2にはチラっとでも出て欲しい…。