HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION を観てきました

多くのハイロー民が高評価の中、自分はスッキリしてない。

妙に利口になろうとして、半端な作品になったなあと思う。
元々荒唐無稽な勢いシナリオと、異常なキャラ演出・バトルシーンパワーの相乗がハイローのハイローたる所だと思っていたのに。
今回はシナリオは収まりがいい様に半端なバカ度になり、キャラの扱いもあっさりしてて、バトルシーンのクォリティは前作より下がってしまった。
前作「END OF SKY」で期待を高め過ぎたのかもしれないけど…。

細かいツッコミは色々あるのは当然の作品なので、そこは面白おかしくいじっていればいいと思うけど、どうしても不満だったのが、

善信が殺人を隠蔽出来るまで言ったのに、結局九龍はそこまでやりきらない。「締め付けが…」とか「後始末が面倒…」とか言ってて、こりゃダメだと思った。怖くない。あげくコブラに対してヤクザがあっさり「負けを認める」とは!!

超人演出がほぼ無い。琥珀サンが片手で人ブン投げて乱戦の中で道を作るシーンくらいか?雅貴が床ブチ抜いて範囲攻撃するのが次点くらい。源治は固いだけになってた。刀折られて間合いミスるし…。

・タケシだったか?雨宮兄弟に「TOP SECRET」書類を渡す時に、「運び屋だから託した」が判るセリフ一つ欲しかった。大事じゃないの?この設定。

善信の渾身ヤクザキック良かったのに、その後荒らすは荒らすけど殺しちゃいけないっつって九龍マジ日和まくり。前作あんなにヤバい奴演出だった源も今回ほぼ空気。「掃除屋」藤森いります?
九十九も前作のバフ効果が切れたのか、今作は「普通の強い人」なってしまった。

そういえばコブラは結局収まりつかないから琥珀サン助けて状態。不味そうなスムージーを飲まされそうになる原因もノープラン闇討ちだし、前作までのコブラと違い、ただ怒って無茶してる奴になってしまっている。

今年から入ったハイロー民底辺ではあるが、おかげで一気に観てきたので一つの流れとして観れていて、で、劇場版1作目から今作まで勢いが1作ごとにトーンダウンしてると思う。
それでも「END OF SKY」は強化九十九や他超絶コンバットムーブでテンション高だったんだけど、本作はまあいい子になりましたねみたいな感じ。
単純に前作作った時より時間が無かったんかな?予算はケチってない感じ受けたけど。火薬多い。

お気に入りシーンは以下三つ。
「ウィルスから先聞いてなかったわ(九十九)」
「不味そうなスムージーだな(琥珀サン)」
「爆弾探せ!(九十九)」「探すんかい!(ダン)」

まぁ、その辺の邦画よりは面白いんだけど、ハイロー作品としては本筋これで終わりかぁ…っていう、寂しさよりも締まって無いなーっていう思いとなった。
エンドロールでキャラ紹介兼ねた過去作映像流れるんだけど、どれも本作よりも面白そうなんですよね(実際面白い)。それどうなん…ていう。