「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」の円盤が届いた

※注意!ももか推しの人は怒りそうな気がするので怒らないで読んでください&ポエム感が高く非常にキモい文章となっております。

有安杏果。最初に彼女をステージで観たのは2011年末のSSAだった。ももいろクローバーZのライヴを初めて体験した日。
彼女は出てくるなり(出てくる前から)泣いていた。
それまでの流れをリアルで知らない自分は、なんで泣いてるのだ?って思っていた。

その後も、大きい会場が決まったと発表される度、その大きい会場で開演する度に彼女は泣いていた。

髪型にはこだわりがあると言っていた。
「触角は大切」と。無くなったら死ぬまで言っていた様な。

人に思いを伝えるのが苦手だった。
話をまとめるのが下手なのを、よくネタにされていた。

自転車にうまく乗れなかった。

「歌の柱を入れたい」と言われ加入してきた割に、フォーメーション後方が高城れにと2人セットで定位置だった。
「事務所に推されたい」という自虐ネタユニット・曲が作られる程だった。

だが。

そもそも歌もダンスも確かに誰にも負けなかった。

いつの頃からかステージで涙など見せなくなった。

MCがわずかだがまとまる様になった。

ライヴ会場でサイリウムの緑色比率が確実に高くなっていった。

メイン曲が飛躍的に増えた。

ソロコンサートを行えば追加公演が出る程だった。

推され隊は過去のものとなっていった。アピールするまでも無い。

自転車に乗れる様になった。

トレードマークを自称していた触角をバッサリと切った。

アイドルと学業を見事に両立した。

そして、2018年1月21日をもって、彼女はももいろクローバーZである事と、アイドルでいる事を同時に止める事になった。


「ももいろクローバー」について。

6人時代はしっかりリアルタイムで観ていないので、あかり脱退についても後追いだった。

その後、Zになってからの観てきた体感として。

無印の時は行っていた接触イベントを一切行わなくなった。
見せ所をパフォーマンスのみに研ぎ澄ました(トリッキーなものも多いが)。

とにかく無茶をやらされ、それを超えて強くなってきた。

目標としていた紅白出場を果たした。旧国立競技場を2日間埋めた。埋めたんですよ。
数年経たずにスタジアムレベルが当たり前のデカいグループになった。

それでも本人達の姿勢は変わらず、それを当然と思わず、常に全力で当たっていた。個々の活動が増えても、常に5人で。

結成から10周年を目前に、来週からももいろクローバーは、有安杏果を欠いた4人になる。

「ももクロは4人の超人と1人の一般人」という表現を見たが、それは間違っていると思う。

「ももいろクローバーZ=高城れに・百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏・有安杏果の5人で構成されるアイドル」であり、単なる器では無い。
どの色も欠けてはいけなかった。

この5人は少なくとも2020年までは揺るがないと勝手に思っていた。
いや、それは嘘で、本当は最年長の高城れにが30歳になるまでは常に戦ってくれるものだと、5人は強固な塊だと、都合のいい事を思っていた。


今作、夏のバカ騒ぎ2017で掲げられた「FIVE THE COLOR Road to 2020」は、もう果たせないものとなってしまった。

ドライに考えると有安杏果が居なくなるという事は、ダンスはともかくボーカルの締まりは確実に無くなる。
他のメンバーで(今の所だが)技術的代替が効かない、致命的な所だ。

だがやはり期待してしまう。
それでは最強の4人として更なる成長を、更なるチャレンジを。

有安杏果は来週から居ない。

飲み込みきるにはまだ時間がかかるが、自分のそれなどメンバーの思いに比べたらおこがましいだろう。

今までありがとう、ももか。
そしてこれからもよろしく、ももクロ!