GHOST OF TSUSHIMA が 俺に訴えかけるもの

こんなにダルくないオープンワールド有る?日本の機微まで再現しようとした洋ゲー有る?

画だけ観ると、ちょっと頑張った日本再現風ゲームだと思うかもしれない。けど…。

そもそもゲームとして良く出来ていて、オープンワールドで一番ダルい「移動ルート探索・新規ミッションポイントへの移動」のストレスをほぼ克服している。
移動にかかる時間が凄く短い上に密度が高い。勿論道中でも知らんポイントが急に出てきたり当然ある。
マップ全体だとそれなりに広いんだけど、ゲーム中においては「丁度いい狭さ」なのが凄い。
龍が如くの神室町より広くて、移動は徒歩でもそれより短時間で済む。
済むというか、未開拓ゾーンでは眠くなる前に何かが必ず出てくる。
オープンワールドの大きな利点であり弱点でもある、「雄大だな・しかし遠いな暇だな」がほぼ無い。
全てのロードが爆速な上に、くっそどうでもいいようなポイントでもファストトラベル対象になる。そしてどこからでも行える。
死んでリトライもすぐ。
なので、「ちょっとあそこまで行くのはなあ…」的なのを全く気にしないでいい。
徒歩ダッシュでもそれなりに速いし。馬は呼べば高速で来るし。これ結構わざわざやってこなかった施策だと思う。
あのゼルダですらめんどくさかった移動が本当に全然めんどくさくない。オープンワールドでそんな事思った事無い。
そんな事でプレイヤーを絶対にダルくさせないという気合を感じる。
移動そのものがゲームだった「デスストランディング」よりも移動に躊躇しない(ゲーム的にではなく精神的に)のは凄い。

「RDR2」と「ウィッチャー3」はその真逆だった。移動も楽しめと。いやいやそれは傲慢でしょ…何も起こらない移動はつまらない。
※厳密には小イベント起こるけど別にどうでもいいっつうか…むしろ邪魔っつうか…。RDRなんか同じ景色ずっと&馬の足音で寝ちゃうほんと。
加えて両者ともにファストトラベルがポイントからポイントでしか出来ない。いちいちポイントまで移動しなければいけない。
…そんな時間は無い。積んでいるゲームが沢山あるんだよね。そらファストトラベルMOD出るよね。当たり前の事。
オープンワールドの(自分の)前提として「ちゃんと探索したルートにはもう二度と用事は無い」なんですよね。
それが楽しい人がいるかもしれないけど、「デスストランディング」ですら苦痛だった。例え国道を整備した後であっても。

で、移動先へのルートナビも大神を思わせる「風の方向でナビ」という渋さ。多分追従するゲーム出ると思う。

シナリオというかゲーム全体に付きまとう雰囲気がもの凄く良い。
自分はご多聞に漏れずインチキ日本感も好きなんだけど、逆に本作ほど「日本の機微」に触れていこうとした海外作品ってあまり無いよねっていう。
なんだったら「SEKIRO」よりも本気を感じる。
黒澤モードは勿論キャラ設定、シナリオ展開もそうだし、ローカライズ翻訳がちゃんとしてて本当に素晴らしい。
例:頑張りますと言いそうなところを「励みます」とか。
後はイベントシーンのレイアウトとか。

文化考証とか正直別に…なもんで、ミッション内容が「鍛冶場を取り戻す」とかゲット出来る特殊技が「紫電一閃」とかいちいちハートに刺さるんですよね。
和ゲーでむしろおろそかにしがちな「日本をどう表現する?」っていうこだわりが随所に詰まっててローカライズのクォリテイも相まってなんとプレイしやすい事か。
やっぱベースにあるか刷り込まれた(と思われる)自国文化への馴染みやすさってあるんだなあって海外製のゲームで思い知らされるという。

改めてだけど「間」と「機微」が良いです。且つゲーム自体のテンポもダレない。
後はディティールがいいっていうか…汗流れたり刀や鎧とか刀打ち込む動作とか。

不満もあって対馬に日本の全部の要素入れようとするなよとか一騎討ちの後はもっと血をサムライミばりの勢いで出せとか女子モデルが可愛くないとかありますが。

しかしあえてファンタジーな日本を出してきた国産の「SEIKO」より逆に日本ぽい。
ウルトラお勧めなのでこれ実況観てる場合じゃない。プレイした方がいいです。

そういえばDAYSGONEのバイクもガソリン無限だったらなぁ…ダルかったなあって思いながらやってます。あれはいくらなんでも燃費悪すぎてタンク最大にしても尚苦痛だった。
ちょっと本作でオープンワールドってそもそも何?って作り手は考え直して欲しいくらい。

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