「君の名は。」感想 ネタバレ含め

以下ネタバレを含みます。

まずこれを観る前に「ほしのこえ」と「インターステラー」を観る事を勧めます。
そして、その後に「秒速5センチメートル」を観てがっかりして、本作品に臨みましょう。
ん?「秒速5センチメートル」は名作だろ? そういう人がもしいたらこのブログを強烈に批判して下さい。

インターステラーで今会えるほしのこえな新海誠。

一行で表現するならそういう作品です。
マスにリーチするエンタメとはこういうものなのか、を体感出来ます。
クサいけど、ビジネスとして完全に成功している作品です。

本作品は今までの新海作品の様な、童貞気質がウジウジするところが少なく、気持ち良く観れます。
劇伴も非常に判りやすく、狙い過ぎレベルです。
それなのにガチめのSF感が強いです。恋愛要素はオマケと言ってもいい。
なんとか¥より多くの客を取り込もうとした努力が垣間見えます…。

俺の予想だと色々な場面で監督に相当葛藤があったと思う。が、よくガマンしてくれたと言いたい。
そして、よくぞここまで萌えや謎作家性、ブランドに頼らずマスにリーチする作品を作ってくれたと言いたい。

ジブリでもない、細田作品でもない、所謂「監督が監督だからマス向けじゃ無さそうな」アニメ映画が、ここまでマネタイズに成功出来るものかと。
極限まで「新海誠作品」という作家性をそぎ落としてまで、エンタメに特化してくれて嬉しい。

愛は時間を超える。観てよかった。

苦言としては、愛に至るまでの描写が至極薄い。察しろ感はあるけど、自分は興味無いので良かったが普段映画を観なれないけど無理やり男子に連れてこられた様なSFライト女子層にはちょっと厳しいかもしれない。
そういう人はインターステラー観てください。

念のためだが、シン・ゴジラの方が、オタ的には考察余地があって数回観ても飽きにくいのだろう感はある。
ただ、スーサイドスクワッドよりは絶対に面白い。

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