ブレードランナー2049 を観てきました

何を言ってもネタバレになる様なやつなので、ネタバレ感想です。
IMAXアバンは本作専用で、超カッコいいので必見。

まず、エイリアンコヴェナントとかメッセージとか、「そういう間」の映画っていうのを判って無くて更に前作も観てないっていう人には、余程SF愛が高くないとお勧め出来ない。
多分途中で飽きる。
これSFアクション大作じゃなくて、SF大作なので。
※インターステラーもSF大作だけど場面展開が非常に速く大きいので、観客をダレさせない点上手いですねって思う。

ストーリーは基本的に「レプリカントが子供産むとか奇跡!で、デッカードの子供どこ?」に終始する。
ここが前作観てないと全然ピンと来ないとこなので、初見殺しだなーっていう。
ところでデッカードは木馬を掘っていたが、なぜユニコーンじゃないのかは謎。
デッカードはレプリカントでは無いと明確にしたかったのだろうか?
レイチェルとの間に子供が出来たってのが、デッカードの人間証明なのかもしれない。
デッカードがレイチェルと同等バージョンのレプリカントとも思えないし…。
↑こういうのはまぁ後々色んなとこで議論されるでしょう。

本編主要キャラ達。

K。レプリカントポリス。俗称スキンジョブ。
いきなりこれでビビる。レプリカントがレプリカント狩りを行っているとは。
精神の束縛安定を保つ為に毎日テストを受けさせられる悲しいおじさん。
彼女もホログラム。辛い。
最初こんなん出されたらもうデッカードとレイチェルの子供だろって思うよね。ずるい。
前作のロイとは違い、寿命では無く「人間の尊厳」を得て死ぬ。

ジョイ。クソかわいい。
悲しいかなホログラムなのでずっと半透明。AIは結構自立している様に見える。Kに近づく他の女に嫉妬し、最後ついに愛を口にした。
ジョイもまた本体サーバの支配下から独立したため、特殊な個体に進化したのかもしれない(でもテンプレかもしれない)。
ともあれ一番「人間ぽい」描写をされていた感じがする。

デッカード。伝説のおじいちゃん。
何故か犬を飼ってたり養蜂してたり?どうやってメシ食ってきたのか。
レイチェルと子供を作った事がバレて、色んな人とレプリカントが死ぬ。
今回は人に世話になりっぱなしで、ヘコい。スピナーが沈みそうになってるシーンでは椅子に繋がれて慌てているだけで非常にかわいそうであった。
ていうかマジでK(ジョー)にお礼の一言くらい言え。

ウォレス。金持ち。
タイレル社の技術には勝てなかったおじさん。
レイチェルの眼の色を間違えるなど、詰めが甘い。

ラヴ。鬼強レプリカント。ウォレスの事を好きかどうかはわかんないけど多分好き。
水際の回し蹴りなど、素子オマージュかな?っていう感じ。
クローズコンバット・銃・スニークアタック・脚技など諸々強キャラだが、パワーに欠ける為にKに敗北した。

さて「ブレードランナー」だし、監督もヴィルヌーヴという事で、またエイリアンコヴェナントの時みたいに判ってくれない客と近かったら嫌だなぁと思ってたら、見事に引き当ててしまった。
初日だったからバカは来ないと思ってたが、来るんだな…。
どうでもいいとこで声出して相槌打つ寒い奴が隣だったので感動が半減。
その割に攫われたデッカードにうどんが出されていてウォレス気が利くじゃねえかシーンとか再現レイチェル登場シーンとかで無反応なのが余計ムカついたわ…。
知った風な感じわざわざ出す奴意味判らんわ。連れの女におれ映画観れてるんだぜアピなのだろうか?死滅して欲しいです。

本作は冒頭からミスリードが話の柱だったりするので、ストーリー的なリピート感はあんまり感じませんでした。
ただ美術設定は素晴らしいので、そっち方面だったらもう一度観てもいいかもしれない感じ。