面白かったけど。前作超えならず。
初作よりシナリオが単純化されてて、観た人には通じると思うけどドラゴンボールみたいになってる。
狂気のインフレ。
前半は「上林」が何をやるかわからん怖さでワクワクしてたけど、途中から目標が完全に定まっちゃって予定調和になってしまった。
目玉抜くのもそうだし、あーはいはい的な感じで、ホラーと同様。やり過ぎるとギャグになってしまう。
世間的にはこちらの方がヤバい感じになってるけど、そりゃ現実にこんなの居たら死ぬほど怖いけど、映画ではやり過ぎではないかという。
それでいうと「日岡」の方が余程狂気を孕んでいて、ヤクザよりよっぽどやべえ!みたいな感じ。
狼のつもりが飼い犬以下に成り下がっていて、そこから全てを捨てて「私怨(プライド)のみで上林を殺したい」の一念で行動する様、良かった。
ラストは記事読みながらタコ飯食べて美味い!で締めて欲しかったなあ。そっちの方が皮肉効いてていいと思う。
いずれにせよ本作はわかりやすい狂人バトル映画になってて、前作の県警vs組織暴力的な出来には遠く及ばないのが残念である。
ところで西野七瀬の演技がレベルアップしててびっくりしたので、坂道時代から追ってるオタはそこだけ観てもいいと思います。